阪神がオリックスからFA宣言した金子千尋投手(31)について再調査に乗り出す可能性が出てきた。11日のFA宣言を受けて球団幹部は「交渉したいという気持ちは持っている。まだ、聞いたばかりなので担当者に調査させたい」と話した。

 金子については早くから獲得調査を行っていた。投手補強を優先課題にFA市場の本命にアタックする方針だった。ただシーズン後も金子の意思や動向がはっきりつかめず、メジャー志向という情報も入ったため撤退せざるを得なかった。

 今オフは金子だけでなく、中日山井と日本ハム宮西が残留するなど、調査を行った投手から撤退せざるを得ない状況が続いていた。参戦か否かは議論を重ねてからになるが、投手補強の本命と交渉できるチャンスに前向きな姿勢を示した。