藤浪塾を開講するぞ!

 阪神藤浪晋太郎投手(20)が19日、大阪・和泉市内の大阪府立母子保健総合医療センターでクリスマス会に参加し、将来的な野球振興活動に意欲を見せた。「しっかり活躍して社会貢献活動をできる立場になったら、個人的には野球振興をさせてもらいたい。少年野球教室を開いたり、野球少年を(球場に)招待するとかもいい。何らかの形で恩返しできたらと思っています」と宣言した。

 高卒1年目から2年連続2ケタ勝利を達成。早くも大黒柱と評されるまでになった。若くして振興活動を開始してもいい存在となったが、本人はその地位まで上り詰めていないとの認識。「藤浪杯」のような少年野球大会の開催に向けては「名字を冠しても恥ずかしくない選手になれれば」と説明。3年目の来季、目標の「独り立ち」を成し遂げて初めて、野球振興活動のスタートラインに立つ。

 クリスマス会では質問コーナーなどで巧みなトークを展開し、子供たちを楽しませた。○×ゲームでは「今の夢はメジャー挑戦ですか?」と問われ、迷わず「×」の札を上げた。「夢はまずリーグ優勝して日本一になること。まずは日本でしっかり力をつけて、それからの話なので」。今は主戦として猛虎を引っ張り、全国の野球少年、子供たちを喜ばせることが使命と分かっている。【佐井陽介】