あきらめるな!

 あきらめるな!

 楽天のドラフト1位安楽智大投手(18=済美)が24日、宮城・柴田郡の仙台大学で体力測定を実施。同期から松岡修造氏(47)ばりの熱い声援を受け、新人合同自主トレを終えた。大学構内の一室で絶叫が響き渡った。「行ける!

 行けるよ!

 MAX!」。声の主はドラフト5位入野だ。「BIODEX」と呼ばれる機械で足の筋力を測定中、苦しい表情を浮かべていると励ましの声がかかった。「安楽を思って励ましました。スターには頑張ってもらわないと」(入野)と仲間からの応援を力に変えた。

 “本気の言葉”で練習を乗り越えた。声援に思わず「笑ってしまいました」と振り返るが、自主トレ期間中は先輩に励まされていた。ドラフト3位福田、7位伊東らにランニングで「安楽行ける!」と声をかけられる場面もしばしば。松岡氏の熱い言葉が満載で品薄となったカレンダー「まいにち、修造!」のように、毎日、気持ちを奮い立たせる声援を受けていた。

 安楽は言葉を大事にしている。入寮時には恩師上甲監督の色紙を持ち込んだ。「奇跡は小さな努力の積み重ねにすぎない」。プロで成功するためには小さな積み重ねが重要だと心に刻む。高校3年時にも、故障した際には同監督から「今、頑張れば花は咲く」と励まされリハビリに励んだ。心に響く言葉は何よりもやる気をかき立てている。

 今日25日からは新人合同自主トレを抜け、卒業テストのために愛媛・松山へと戻る。同期への思いを問われ「これからも同期入団というのは変わらない。切磋琢磨(せっさたくま)しながら、ともに成長していきたい」と笑顔で言い切った。熱い言葉と絆があれば、厳しいキャンプだって乗り越えられる。【島根純】<松岡修造名言集>

 「この1球は絶対無二の1球なり」(95年のウィンブルドンで試合中に叫び、サーブ。サービスエースを決めてベスト8を決める)

 「崖っぷち、だーい好き」

 「苦しい時ほど笑ってごらん」

 「考えろ!

 考えるな!」

 (まいにち、修造!より)

 「今日の天気は松岡修造だった」(22日自身のブログで、愛弟子錦織が全豪オープンで辛勝。現地の暑さを自らに例えた)