西武誠投手(20)が初めて迎える「正月」に決意を新たにした。30日、所沢市で自主トレ。降雪で屋外は銀世界となり、室内練習場で調整した。明日1日からのA班(1軍)での宮崎・南郷キャンプに向け「ユニホームを着られることに喜びを感じます」と目を輝かせた。不祥事を起こし、1年目は入団凍結で不参加、2年目はB班(2軍)に同行も、ユニホーム着用禁止で主に別メニューだった。2月1日はプロ野球選手にとって正月といわれる門出の日。誠も戦いのスタートラインに立つ。

 オフはオーストラリアでのウインターリーグに参加。1月3日の最終登板まで実戦漬けだった。「前までは自分は変化球投手という意識だったけど、速球を磨かないといけないと思った。球威が出る体の使い方に変えた」。活躍を誓う仲間もできた。同僚でレンジャーズ傘下マイナーのコーディー・バッケル投手(22)とグラブを交換した。「すごい速球を投げる。将来、活躍してくれたら」。日本と米国でともに成り上がるつもりだ。

 開幕1軍を目指す生存競争の中に放り込まれる。「普段は気配を消して、野球だけ目立ちます」と“元旦”の誓いを立てた。【広重竜太郎】