東京6大学野球春季リーグが今日14日、神宮で開幕する。春3連覇を狙う慶大は法大と対戦。右内転筋肉離れで開幕絶望とみられた155キロ右腕、福谷浩司投手(4年=愛知・横須賀)が順調な回復を見せ、ベンチ入りできるめどが立った。

 福谷は13日、横浜市内の同大グラウンドで捕手を座らせて約50球を投げた。前週から立ち投げを始め、12日にはシート打撃にも登板。江藤省三監督(69)は「まだ6~7割の力みたいだけどね。予想以上に回復が早かったから」とリリーフ待機させる構えだ。

 開幕週を終えれば、次の明大戦まで1週空く。プロ入りを見据え無理をさせない方針の江藤監督も「明治にはけっこう万全で出せると思う」と自信を見せる。福谷は「焦りを我慢して調整できた。順調です」と冷静だ。昨秋5位からの巻き返しへ、心強いエースが帰ってきた。【鎌田良美】