オランダは4番ウラディミール・バレンティン外野手(32=ヤクルト)が先制2ランを含む3安打2打点と奮闘したが、延長11回、タイブレークの末、サヨナラ負けし初の決勝進出を逃した。

 バレンティンは1回表の第1打席で先制2ランを放った。度重なる走塁ミスで2死三塁。チャンスがしぼみかけたが、カウント2-2から5球目の143キロ直球を捉え、打った瞬間に本塁打と分かる先制2ランを左翼スタンドにぶち込んだ。

 3回2死二塁で迎えた第2打席は敬遠四球。1点を追う5回の第3打席では左翼フェンス直撃の二塁打を放つとサラーガの適時打で同点のホームを踏んだ。

 第4打席は右前安打。延長10回に迎えた第5打席ではプエルトリコの守護神ディアスが投じた顔面付近の158キロ直球に激高。両軍ナインがベンチを飛び出しあわや乱闘騒ぎとなった。

 バレンティンは東京ドームで行われた2次ラウンドでMVPに選出されるなど絶好調。ドジャースタジアムで放った豪快な一発でメジャー復帰の可能性もさらに膨らむかもしれない。