日本人メジャーリーガーで唯一参加した青木宣親外野手(35)は、悔しさを押し殺して敗戦を受け止めた。

 「今日の(米国の)ピッチャーは投げるピッチャー、投げるピッチャーが良かった。1点が遠く感じた。いいピッチャーになるとなかなか点数を取れない。分かってはいるけど、難しい。そんな中で、何とか点数を取らないといけない」と、振り返った。

 今大会は6試合に出場し、29打数4安打で打率1割8分2厘。打撃は苦しんだが、精神的支柱として奮闘した。理由があった。昨年8月に渡米した小久保監督から出場要請を受けると、即答で快諾。世界一奪還を目指すとともに「何かを若い選手あっちに伝えられたらなと思って」。積極的に後輩に声をかけ、コミュニケーションを図った。「チームが本当にうまくいくように。チームが1つになるようには考えていた。本当に若い選手が、よくやってくれて、非常に助かりました。この経験を元に、いろんなことにトライしてほしい」と、エールを送った。