ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(32=帝拳)が、年内の2桁防衛を視野に入れた。7回KO勝ちした8度目の防衛戦から一夜明けた17日、大阪市内で会見。挑戦者サンティリャン(アルゼンチン)を圧倒する完勝に「自分のボクシングがしっかり出せた。どこにも痛みはないし、すぐにでも練習ができるぐらい」とすがすがしい表情で振り返った。

 帝拳ジムの本田明彦会長は、次戦を9月ごろに計画しているとし、年内に2試合行う可能性も示唆した。無敗の挑戦者を退けたことで、注目されるのは今後の対戦相手。山中は「試合後に物足りなさもあった。自分にとってリスクのある相手と戦いたい」とさらなる強敵を待望した。本田会長も「山中のモチベーションを保てるような相手を選びたい。限られてくるが、一から交渉していく」と話した。