「中京の怪物」が、角界最高責任者の応援を背に最速王者を狙う。ボクシングのWBO世界ミニマム級2位田中恒成(19=畑中)が25日、同1位フリアン・イエドラス(27)との世界王座決定戦(30日、愛知・パークアリーナ小牧)へ向けて名古屋市内のジムで練習を公開。「(状態は)最高。必ず勝つ」と宣言した。

 心強い援軍も来る。元世界王者・畑中清詞会長(48)の現役時代から親交がある大相撲・北の湖理事長(62=元横綱)の観戦が決定。1月に北の湖部屋で、てっちりをごちそうになった田中は「頑張れと言われた」と、励ましも力にする。中部地区の期待は大きく前売り券約4000枚が完売し、当日券550枚を残すのみ。北の湖も第55代横綱で「当日は、ゴーゴーですよ」と畑中会長。プロ5戦目の田中は、豪(ゴー)快に敵を倒すだけだ。