棚橋弘至が、矢野通との因縁に決着を着けた。IWGPヘビー級王座をAJスタイルズに奪われ、巻き返しを期して臨んだニュージャパンカップ初戦で、矢野にまさかの敗戦。そこから歯車が狂い、矢野のトリッキーなプロレスに翻弄(ほんろう)され続けた。

 この日は、大阪城ホールでの21年ぶりの開催に合わせ、コスチュームを忍者風に、髪形を戦国時代のちょんまげ風にして登場。矢野の反則攻撃に苦しみながら、最後は得意のハイフライフローで試合を決めた。

 「シングルマッチがもっと早く組まれていれば、ここまで時間がかかることはなかった。でも矢野はオレと違った意味でうまいね。これで気持ちよくG1に臨むことができる」と満足そうに話していた。