ボクシングのWBA世界フライ級王者井岡一翔(26=井岡)が「幸運の七三ヘア」でベルトを守る。27日の同級12位ロベルト・ドミンゴ・ソーサ(30)との初防衛戦へ、1日は大阪市内のジムで練習を公開。「迷いもないし、スムーズな感じがある」とうなずいた。

 4月の3階級制覇成功で自信を取り戻した王者の気力をさらに高めているのが、新たな髪形だ。これまでもヘアスタイルにこだわってきたが、今回は親友のサッカー日本代表DF槙野の勧めもあり、同じ七三ヘアに変更。「オシャレでカッコイイと思ってたし、槙野の写真を持って美容院に行きました。結構気に入ってます」と笑みをこぼした。

 最近のサッカー界は“槙野ヘア”にしたドルトムントMF香川や、浦和FW武藤らが活躍。槙野は右内転筋を痛めて代表離脱したが、井岡は「いつも刺激しあってる仲。エールを送る意味でも頑張りたい。髪形を崩さず、なるべく早めに勝ちたい」と力を込めた。

 この日は、試合会場になる大阪府立体育会館の新たな呼称「エディオンアリーナ大阪」の除幕式にも出席。09年のプロデビューからホームとして使用してきた会場での決戦へ「慣れ親しんだ場所。大阪を盛り上げたい」と誓った。【木村有三】