プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(22)が5日、弟の東洋太平洋同級王者拓真(20=いずれも大橋)らと今月1日から静岡・熱海市内の海岸で行っていた走り込み合宿を打ち上げた。800メートルと100メートルダッシュそれぞれ10セットに、体幹トレーニングをプラスした過酷な2部練習でフィジカルを強化。「全身筋肉痛で大変だったが、良いトレーニングができた。気分転換にもなったし、さらに力強いパンチが見せられると思う」と手応えを口にした。

 父の真吾トレーナーも「基礎をより強くするのがテーマ。目の前だけではなく、将来的なことも見据えて今後もやっていきたい」と収穫を強調。次戦となるV2戦は今春に計画され、同級2位カルモナ(メキシコ)との指名試合になることが決定的。来週からスパーリングを開始する予定だという。