W-1チャンピオンシップは第7代王者火野裕士が、挑戦者田中稔を退け初防衛を果たした。

 巨漢115キロの火野が、圧倒的な体格差を生かし、パワーで攻めれば、クルーザー級で85キロの田中は得意のキックで応戦。低空ドロップキックから左足を集中的に攻められた火野は、アキレスけん固めを逃げ切り、最後は力で押し切った。20分59秒、高々と担ぎ上げ、後頭部からマットにたたきつけるファッキング・ボムで田中を粉砕した。

 試合後、近藤修司(トリガー)から次期挑戦者として対戦要求されたが、近藤の持つタッグ王座への挑戦を条件に了承。リアル・デスペラードの仲間であるNOSAWAは「トリガーは来たけど、本隊はどうした。ジャケットはどうした。武藤敬司は来ないのか」と、次期挑戦者に誰も名乗りを上げなかった本隊を挑発していた。