王者細野悟(32=大橋)が、同級1位福原力也(37=ワタナベ)を3-0の判定で下し、6度目の防衛に成功した。

 5回終了時の公開採点ではジャッジ3者ともに48-47で福原を支持。それでも中盤からボディーで流れを作ると、8回終了間際に左ボディーでダウンを奪った。

 続く9回に左ボディーで2度目のダウンを奪うなど、終盤は一方的な展開となったが、あと1歩でKOは逃した。「相手の息が切れていたので時間の問題かと思ったが、KO出来ず悔しい。それ以外に何もない」と勝利にも反省しきりだった。

 大橋秀行会長は「日本タイトルマッチとしては打ち合いで面白いかもしれないが、これから上に行く選手の試合ではない。今日の展開でKO出来ないようでは世界の声はかからない」と厳しかった。

 細野は戦績を31勝(20KO)2敗1分けとした。