ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王者長谷川穂積(35=真正)は現役続行の方向となったことが17日、分かった。

 9月16日の世界戦でウーゴ・ルイスを9回終了時TKOで撃破。5年5カ月ぶりの世界王座返り咲きを果たし、3階級王者となった直後は「正直、何も考えてないです」と去就を明かさなかった。だが、既にジムで練習を再開し、近い関係者は「いい勝ち方だった。(次も)やるでしょう」と明言。初防衛戦の条件が折り合わなければこのまま引退する選択肢も残るが、ビッグマッチ願望が強い長谷川には世界的強豪と拳を交えたい思いがある。「好きな戦い方で、あと1、2回防衛戦をする」という案も浮上しており、年齢面を考慮しても現役は残り1、2戦となりそうだ。

 この日は、神戸市内で関係者約50人と3階級制覇を祝うビールかけ大会を行った。今後について「おいおい発表できると思います」と多くを語らなかった長谷川だが、親しい仲間と20分で500本の缶ビールを空けてリフレッシュ。「プロ野球選手がしてるのをみて、ビールかけってどんなんかなと思っていた。(グアム旅行で)日焼けした肌が痛かったけど、楽しかった」と笑顔を見せた。【木村有三】