王者粉川拓也(31=宮田)が格の違いを見せ、4度目の防衛に成功した。同級4位新井雄大(24=渡嘉敷)に対し、初回から右ストレートを何度もクリーンヒットさせた。足はあまり使わずに、時には小さくパンチをまとめてポイントを稼いだ。若い相手の反撃もかわして終始ペースを譲らず、4~6ポイント差の3-0で判定勝ちした。

 15戦目で初挑戦の相手に対して、世界挑戦経験2度の実力差を見せた。2回に右アッパーでぐらついたが「バッティングのダメージが効いていた。効いたパンチはない。見栄えが悪かった。フルマークを狙っていたのに」と悔しそうな顔を見せた。ダウンも奪えずに4連続判定防衛となり、8試合ぶりのKOはならず。「中途半端。倒すのかかわすのか。どうも勝ちにこだわり、安全運転で楽しちゃった」と反省した。