WBA世界ライトフライ級王者田口良一(30=ワタナベ)が、相撲トレの成果でV5を期した。同級3位カニサレス(ベネズエラ)と31日に大田区総合体育館での世界戦を控え、16日に都内のジムで練習を公開。強いフィジカルで突進してくる相手に、今回は相撲も取り入れて押し負けないように鍛えてきた。

 挑戦者は16戦全勝で、13KOのうち12が3回以内という強敵だ。「体の当たりが強く、どんどん下からくる」という。そこで大柄な石原トレーナーを相手に相撲で押し合って体力強化。いなしで重心をずらす練習をしてきた。「クリンチで体やスタミナ負けしないため。押し負けなくなった」と手応えを得た。

 前回はメインで今やジム唯一の世界王者だが、今回は内山の再起戦の先陣を切る。「KOで盛り上げて、内山さんに弾みをつけたい」と4度目のKO防衛を狙う。