初代ライト級王座決定トーナメントでは平本蓮(18)が準優勝した。優勝したウェイ・ルイ(25=中国)に1-2での僅差判定負けで、今後の飛躍に期待を抱かせた。

 平本は準決勝で優勝候補のゴンナパー・ウィラサクレック(24=タイ)に、1回1分14秒KO勝ちという離れ業を演じた。開始のゴングからどんどん前に出て圧倒。右ストレートで最初のダウンを奪い、さらに突進した。最後は連打から左ストレートをアゴにヒットさせ、相手をマットに沈めた。

 平本は決勝でも強豪ルイを相手に1歩も引かない強気の姿勢をみせた。右ローキックを連発し、ワンツーもヒットさせた。試合終了の瞬間、勝利を確信して両腕を高々と掲げたが、結果は28-30、30-29、28-29という三者三様での判定負けに泣いた。平本は「旧K-1ではライト級は日本王者しか決めていなかったので、これを取れば、憧れの魔裟斗さんを超えられると思った」と悔やむ。「また一から頑張る」と若手らしく気持ちを切り替えた。