WBC世界フライ級1位の比嘉大吾(21=白井・具志堅)が3日、都内で行われたトリプル世界タイトルマッチ会見で、具志堅用高会長(61)と同じ21歳での世界タイトル獲得を公約した。

 比嘉は、5月20日に東京・有明コロシアムで、王者のファン・エルナンデス(メキシコ)と対戦する。「決まる前から、ずっとハードトレーニングしている。問題ないと思う。1回から自分のボクシングをして、盛り上がる試合をしたいと思います」と打倒エルナンデスを誓った。

 比嘉は“カンムリワシ”と呼ばれた師匠・具志堅会長と同じ沖縄出身で、15年に敵地タイでWBCユース・フライ級王者に、16年には東洋太平洋フライ級を獲得し、現在12戦全勝全KO勝ち。パーフェクトレコードで世界に挑むのも、師匠と同じだ。具志堅会長も、比嘉に、かつてのボクシング王国・沖縄復権の旗手になれと、大きな期待をかける。

 具志堅会長 (自分と)顔は違うが、性格は似ている。ぜひチャンピオンになるのを期待している。(同じ21歳での世界挑戦は)たまたま、偶然なんですよ。タイのクソ暑い中、ユースの世界タイトルを取った時に、試合を見て、内容を見て、私は世界に行けると…チャンピオンになる要素を感じ、ここまで来た。昔の沖縄ながらのボクシング王国を、比嘉で持って行ければ、こちらもうれしく思う。

 比嘉は具志堅会長の熱い言葉を聞き「ユースのベルトを取った19歳の時から、21際で世界を取りたいと言っていた。東洋太平洋タイトルを取って、世界戦の話が21歳で来た。村田さんも言いましたけれど、自分がやりたい、やりたいと言っても決まらない。関係者(の尽力)があって決まっていること。たまたま自分の言った21歳で出来て…絶対に取ります」と力強く宣言した。【村上幸将】