WBC世界フライ級1位の比嘉大吾(21=白井・具志堅スポーツ)が王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)と対戦し、比嘉は6回に3度のダウンなど奪いTKO勝ちし、新王者となった。日本人初となる全勝全KOでの世界奪取に成功した。

 初回は両者立ち上がりはジャブを出すも軽やかなステップを刻みパンチをかわす展開。2回は2分過ぎ、比嘉の左フックが入りダウンを奪う。3回、比嘉の右フックやボディを打ち分け攻めるが、エルナンデスはうまくブロック。4回はともにパンチを繰り出すが、有効打とはならず。5回30秒過ぎ、比嘉が左フックで2つ目のダウンを奪う。終盤はボディで詰め寄るがエルナンデスも堪えた。6回20秒過ぎ、比嘉の右アッパーでエルナンデスは3度目のダウン。2分過ぎには比嘉はロープを背にしたエルナンデスに連打を打ち込みエルナンデスがダウン。その後2度のダウンを奪ったところでレフェリーが試合を止めTKOで勝利した。