K-1第2代スーパー・バンタム級(55キロ)王者・武居由樹(20)が22日、都内で会見し、Krush53キロ級の王座を返上した。

 昨年6月に同級初代王座に就き、同年12月に初防衛に成功した武居は4月にK-1王座も獲得した。次戦は軍司泰斗(18)とKrushの防衛戦を行う予定だったが、2階級で試合を行っていくにあたり、血液検査とドクターチェックを行ったところ「成長ホルモンの分泌異常から来る過敏性腸症候群」であることが判明した。

 これは成長ホルモンの分泌がやや少なく、体重増や成長の妨げになっているというもの。医師からは減量の負担が少ない階級で試合をするべきだと勧められたという。

 「両方の階級で防衛戦を行うつもりだったので、何とも言えない」という武居。「中途半端な気持ちで取ったベルトではないので、返すのは辛い。もしも次のチャンピオンが中途半端な試合をしているようだったら、身体を壊してでも僕がベルトを取りに行く」と涙を浮かべて言葉を絞り出した。

 武居の王座返上に伴い、第2代同級王座決定戦を行うことが決まった。タイトル挑戦権を持っていた軍司が赤コーナー、「Krush・76」5・28後楽園大会で対戦する隆聖-隼也ウィラサクレックの勝者が青コーナーとなる。決定戦の日程は28日以降に発表される。