弱冠20歳の総合格闘家・井上直樹(空手道白心会)が、米総合格闘技UFCでのデビュー戦を迎える。17日にシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFCファイトナイト111大会で、カールス・ジョン・デ・トーマス(20=フィリピン)と対戦する。

 19歳でUFCと契約し、日本人最年少のUFCデビューとなる。16日夜、シンガポールのマリーナベイサンズで開かれた前日計量に登場し、56・25キロで一発クリアした。対戦相手のデ・トーマスがフライ級の規定体重を上回る59・42キロでパスできず。井上は相手から報奨金30%を受け取り、試合が成立する形となった。

 国内ではDEEPなどに参戦してきた井上はプロ10戦全勝を誇る新星。姉魁津希(23)もDEEP JEWELSストロー級王者という格闘きょうだいだ。空手ベースながら、得意技は腕ひしぎ十字固めとグラウンド勝負が強い。団体公式サイトのインタビューでは「9月(23日)のUFC日本大会にも出たい」という井上。UFC初陣には注目が集まっている。