アントニオ猪木(74)の生前葬が21日、東京・両国国技館で始まった。

 これまで生前葬を行った、主な有名人は以下の通り。

 ◆水の江滝子さん(享年94)78歳の誕生日前日の93年2月19日に「会いたい人に会っておきたい」と森繁久弥さんを葬儀委員長に都内のキャピトル東急ホテルで生前葬を開催。約500人が集まった。翌94年の映画「女ざかり」への出演を最後に、65年を超える芸能生活から引退。09年11月に死去。

 ◆池田貴族さん(享年36)3年に渡るガンとの闘病の中、99年5月に故郷名古屋市のセンチュリーホールでチャリティーライブ「貴族 大生前葬」を開催。千種高校の先輩の舘ひろし、大槻ケンヂ、みうらじゅんらが参加。池田さんは「追悼ライブにはしたくなかった。『それまで生きていたい』との希望を込めて『大生前葬』とタイトルを付けました」と語った。収益金は、がん遺児らを援助する「あしなが育英会」に寄付。同年12月25日に死去。

 ◆仰木彬さん(享年70)04年12月7日に殿堂入りパーティーを開いた。翌05年12月15日に亡くなった際、弟子の金村義明氏は、仰木さんが殿堂入りパーティー開催にあたり「オレにかかわったヤツはみんな来い。お金は一銭もいらない。オレが全部出す。殿堂入りパーティーを生前葬にする」と語ったと明かした。

 ◆小椋佳(73)70歳だった14年9月に東京・NHKホールで、4日間連続で「生前葬コンサート」を行った。1日25曲、すべて違う曲を100曲、歌った。

 ◆喰始(69)還暦だった07年12月に都内のシアターアプルで「WAHAHA本舗社長 喰始の大生前葬!」を都内で開催。お笑い葬、8日は芸術葬、9日は音楽葬として、3日間にわたって行った。

 ◆ビートたけし(70)62歳だった09年4月3日に都内で開いたテレビ東京「たけしのニッポンのミカタ!」会見で「ビートたけし生前葬」を開催。「コントで葬式をやると(番組が)当たる」と言う理由で行い、番組初回に放送された。

 ◆桑田佳祐(61)53歳だった09年4月20日にフジテレビ系で放送された「桑田佳祐の音楽寅さん ~MUSIC TIGER~」で「桑田佳祐追悼特別番組」と題した企画が行われた。01年のレギュラー放送、03、06年の特番を経て、レギュラー放送が半年の期間限定で復活した初回の放送だったが、佐々木恭子アナウンサーが桑田が死去したニュースを報じるようなオープニングに経歴まで紹介された。放送開始5分過ぎに虎の着ぐるみの中から桑田が登場。共演のユースケ・サンタマリアは「新番組で始まる…生まれ変わるから、1度死んでもらって、生まれ変わった音楽寅さんスタート」と“生前葬”の意味合いがあったことを示唆した。

 ◆テリー伊藤(67)還暦を迎えた10年9月に東京・青山葬儀所で開催。生前葬はTBS系で「テリー伊藤伝説!~還暦を祝ってテリー伊藤の生前葬~」として放送された。

 ◆SMAP 16年末の解散から2年5カ月前の14年7月、フジテレビ系で放送された「武器はテレビ。SMAP×FNS 27時間テレビ」の番組冒頭で“生前葬”と題した企画が行われた。各メンバーが縁のある著名人から“弔電”として、それぞれのタブーについて質問を受けた。また米歌手スティービー・ワンダーからは5人に「SMAPとは何か?」と質問が出た。