プロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31=ワタナベ)が5月にも日本人初となる2団体統一王者の防衛戦に臨むことが確実となった。田口が都内の所属ジムで始動した23日、師匠の渡辺均会長が明かした。田口の18年最初の試合は8度目のWBA王座、初のIBF王座を懸けた次期防衛戦。また同門のIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24)も始動。

 18年は日本人初の快挙を達成する好機が巡ってくる。昨年大みそかにIBF王者ミラン・メリンド(フィリピン)を判定で下し、日本人3人目の2団体統一王者となった田口は、次期防衛戦について「本当に『強い王者』だなと思われるような世界王者になりたい」と引き締めた。既にIBFから同級6位ヘッキー・バドラー(29=南アフリカ)との対戦指令を受けている。師匠の渡辺会長は「バドラー戦ならWBAも承認する」と統一王者として防衛戦を組むことに自信を示した。過去、井岡一翔、高山勝成がなしえなかった2つの王座を懸けた防衛戦が実現しそうだ。

 京口も、田口とのダブル世界戦で5月にもV2戦が組まれる。渡辺会長は3月18日に初防衛戦を控えるWBO同級王者・山中の名前を挙げ「いずれ統一戦を組むことができれば」と夏以降に交渉する意向も示した。