12回防衛を誇るボクシング元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(36)が、同暫定王者井上拓真(23=大橋)による王座統一に大きな期待を寄せた。

米ラスベガスで開催されたWBC世界同級正規王座決定戦となる1位ノルダイン・ウバリ(32=フランス)-元WBAスーパー王者の3位ラウシー・ウォーレン(31=米国)戦をWOWOWの解説者として見届けた。

これで3-0の判定勝ちを収めたウバリが、暫定王者井上拓との王座統一戦に臨むことが決定。山中氏が18年3月、体重超過で同王座剥奪されたルイス・ネリ(メキシコ)に敗れ、空位となっていたWBC王座に2人の王者が誕生した。「拓真選手は世界王者としてまた力をつけて次の試合をやってくれると思う」とエールを送った同氏は、暫定王座統一戦で井上拓が対戦したタサーナ・サラパット(タイ)とウバリを比較。同じサウスポーであることに「前回の経験が生きてくると思う」とした上で「(サラパットよりも)ウバリは力強い。1発もウバリの方が持っているし、前回よりも警戒しないといけないと思いますね」と分析していた。