<アイスリボン:東京大会>◇3日◇東京・後楽園ホール◇895人

 さくらえみ(33)がりほ(12)を下し、4カ月ぶりにICE×60王座を奪取した。体重60キロ以下という挑戦資格のために1週間で約9キロのダイエットを敢行。史上最年少の後楽園メーンイベンターとなった新中学生の王者りほと対戦した。真っ向からエルボーを打ち合うなど、体格差、キャリア差を感じさせない対等の攻防を展開。前哨戦で敗れたそうまとう(ランニングダブルニーアタック)を2度に渡って浴び、過去に何度もフォール負けを喫しているくるくるりぼんで丸め込まれるなど苦戦を強いられたが、3度目のそうまとうをかわし、ラ・マヒストラルで3カウントを奪取した。

 さくらは「私はここ5年間で大きくプロレスが変わったわけではない。でも、りほはプロレスでも実社会でも体が大きくなったりとか、そういう壁に当たっているのかなって思った。選手の成長は止められない。私は一生アイスリボンという箱の中にいるけど、他の選手たちは通り抜けていく。だから、3年後のアイスリボンのためではなく、今いるメンバーと常に最高のものを作っていきたい。そのためにはトップである自分が見せないと。今まではどこかで監査係みたいなスタンスだったけど、根本から間違えていた。まだまだ頑張らないといけない」と先頭に立ち、アイスリボンを女子プロレス界トップの団体にすると誓った。

 セミで行われたインターナショナルリボンタッグ王座戦は女子、男女、男子とそれぞれ性別の組み合わせが違うチームが集まった3WAY戦。ハードコアルールで行われ、イスやテーブル、ラダーを使った大混戦となったが、最後は葛西純のダブルアーム式フェースバスターから松本都がマンマミーヤ(ジャンピングボディープレス)でしもうま和美をフォール。第10代王者となった。