<プロボクシング:女子ノンタイトル>◇4日◇東京・後楽園ホール◇1500人

 女子ボクシング重量級の東洋太平洋王者対決が、ノンタイトル戦(61・7キロ契約)で行われた。ライト級王者の風神ライカ(35=竹原&畑山)が、スーパーフェザー級王者の水谷智佳(29=宮田)に4回1分54秒、KO勝ちした。序盤から的確な左右フックで優勢に立った。4回には、コーナーに追い詰めて強烈な右フックを見舞い、相手をひざまづかせた。そのまま10カウント。「久々のKOでしたね」と笑顔を見せた。

 昨年12月に卵巣膿疱(のうほう)の手術を受け、1週間、入院した。1月に練習を再開すると、筋トレは行わず、ロードワークとスピード重視のトレーニング中心で体をつくった。そのかいあって、7カ月のブランクを感じさせない動きだった。「スピードとリズムを意識しました。相手を見ながら、空いているところを狙いました。満足の結果です」。今後は1つ階級を下げて、世界再挑戦を狙う。1階級下の水谷に勝ち、自信も付いた。「パワーを付けて、ここからですね。会長(の交渉)次第ですけど」と、元世界王者の竹原慎二会長に目をやった。