全日本の河野真幸(31)が27日、都内で会見して、10月10日の東京・後楽園大会で試合復帰することを発表した。ジョー・ドーリング、ビッグ・ダディと組み、船木誠勝、曙、浜亮太組と対戦する。

 河野は5月29日の神戸大会試合前のTARU(47)によるスーパー・ヘイト(41=本名・平井伸和)殴打事件の現場に居合わせ、出場停止処分を受けた。暴行に加わっていないことから、6月30日に処分が解けたが、右ひじの手術をして欠場、復帰を目指していた。

 右ひじ2カ所にメスを入れ、遊離軟骨と骨に癒着した軟骨の除去、変形した骨を削る手術をした河野の右ひじには傷痕がくっきり。5月29日以来、134日ぶりの試合に「ひじは、まだ2割から3割。だけど、復帰戦では、自分のできることを100%やります」。

 急性硬膜下血腫で開頭手術を受けたスーパー・ヘイトは現在も入院中で、まだ意識ははっきりしていない。河野は「平井さんへ届くかは分からないが、きっと戻ってこられると信じている。おれは、おれのできることをやります。頑張ってください」と話した。