IGFのアントニオ猪木会長(68)が、08年北京五輪柔道100キロ超級金メダルの総合格闘家・石井慧(25=レインジム)にエールを送った。15日、米ニューヨークへの帰宅を前に、都内で会見。昨年大みそかに行った総合格闘技DREAMとの合同興行「元気ですか!!大晦日!!」(さいたまスーパーアリーナ)を振り返り、同興行のメーンで旧PRIDE同級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(35=ロシア)と対戦した石井を評価した。

 ヒョードルにKO負けを喫した石井だったが、猪木会長は「石井はやはり、プロじゃないですか。(大みそか興行の)他の試合ではなかなか見られなかった戦いだった。プロは負けっぷりも大事」と鼻骨を骨折するほどの真っ向勝負に好印象を持ったという。さらに、今後のアドバイスとして「やはり、打撃という相手の土俵で戦うのは難しい。(テークダウンを奪うために)もっと相手にもぐり込んでいった方がいい。頑張ってほしいよね」とレベルアップによる再起を期待した。

 また、猪木会長は今年のIGFの興行について「7大会をやろうと思う。海外でもやるし、台湾やマカオ、香港も考えている」と話した。4月15日には訪朝し、元国家主席・故金日成氏の生誕100年行事に出席することを明かした。