全日本の前3冠ヘビー級王者・諏訪魔(35)が12日、都内で会見して5月12日の神奈川・藤沢大会(藤沢市秩父宮体育館)で初めて大会をプロモートすることを発表した。藤沢で生まれ育ち、現在も住む諏訪魔にとっては凱旋(がいせん)試合になる。湘南でライフガードの経験がある高山善広(45)が特別参戦する。

 諏訪魔は「高山選手が(東京の)代々木上原で経営する焼き鳥店の『胃袋掴味(ストマックホールド)』に行って、飲み食いしながら直接お願いしました。高山選手には、自身の出場する試合をプロデュースしてもらいます。プロモーター業はレスラー側からの視点と違って、勉強になることが多いです」と説明した。

 今月21日にはチャンピオン・カーニバル(CC)が東京・後楽園大会で開幕して5月7日に同所で決勝が行われる。直後のシリーズの開幕戦だけに、CCでの優勝、3冠ヘビー級挑戦権獲得が必須となる。「ベルトがない今、CCに優勝できなかったら恥をかいて、藤沢が引退試合になってしまう。それくらいの覚悟でCCに臨む」。また、茅ケ崎の在住のOB荒谷信孝氏(44)にも来場を呼び掛けている。「試合に出るのか、どうなるのか。湘南に住んでいるんだから、ぜひとも来てほしい」と話した。