<藤波辰爾デビュー40周年記念最終興行>◇20日◇東京・後楽園ホール

 藤波辰爾(58)は長州力(60)初代タイガーマスク(54)と組んで蝶野正洋(48)ヒロ斎藤(50)AKIRA(46)と対戦、9分24秒にAKIRAを飛龍裸絞めで破った。試合後にはアントニオ猪木(69)前田日明(53)藤原喜明(62)ら、新日本黄金時代のメンバーがリング上に集合して祝った。前田は「大先輩たちが現役でいるかぎり、プロレスの火は消えない」。猪木は「元気があれば、40周年を迎えられる」と話し、全員で「1、2、3、ダーッ!」と雄たけび。藤波は「幸せです。これからも夢のある戦いをやっていきたい」と笑顔を見せた。

 また、最後に藤波の長男・怜於南さん(立大1年)が「父親が上がっているリングに自分も上がりたい。僕に本物のレスリングを教えてください」と1500人のファンの前で父親に訴えた。藤波は「自分は父親の反対を押し切ってレスラーになった。あの時のおやじの気持ちが分かった。予期せぬことで、今の答えは保留です。息子の本当の気持ちを確かめたい」と話した。