世界の子どもたちにワクチンを贈るプロレス・格闘技大会「ワクチンファイト」が、9月13日午後7時から、東京・新宿FACEで行われる。病気で命を落とす発展途上国の子どもたちの命を救うため、大会収益全額をJCV(NPO法人

 世界の子供にワクチンを

 日本委員会)を通じて寄付するというもの。大会を主催し、選手としても大会に出場する甲斐拓也(45)が、本業の歯科医として続けてきた「インプラント治療1本につき、100本のポリオワクチンを寄付する」という活動を拡大したものだ。

 大会趣旨に賛同した出場選手はドラディションのヒロ斉藤、長井満也、大ベテランのグラン浜田、平成のテロリストこと村上和成、パンクラスの伊藤崇文ら多彩。甲斐もパンクラスの佐藤光留とともにタッグ戦に出場する。学生時代にシュートボクシングでアマチュア戦に出場し、現在も総合格闘家の宮田和幸の元でトレーニングを続けている。甲斐は「ワクチンだけでなく、出場してくれる選手、チケットを買って見に来てくれる人たちの気持ちも届けたい」と意気込む。

 プロレス界の「帝王」高山善広からも支援を受けた。甲斐が、高山がオーナーを務める飲食店の常連だった縁で知り合い、大会の趣旨にも賛同してもらった。高山は今大会には出場しないが、選手に出場を呼び掛けてもらうなどの支援を受けた。高山は「甲斐さんはこちらが心配になるぐらい純粋な人。今回は出ないけど、機会があったら出場したい」と“闘う歯科医”の挑戦の後押しを約束した。