<プロボクシング:世界スーパーバンタム級王座統一戦>◇13日(日本時間14日)◇米カリフォルニア州カーソン、ホーム・デポ・センター◇観衆7665人

 世界ボクシング評議会(WBC)名誉王者の西岡利晃(帝拳)は、世界ボクシング機構(WBO)同級王者のノニト・ドネア(フィリピン)に9回TKOで敗れた。<1回>最初は互いにジャブで様子をうかがう。西岡が右ストレートを繰り出す。ドネアの右ストレートもかえってくる。張り詰めた雰囲気の中、両者慎重な出だし。<2回>立ち上がり、ドネアのパンチが西岡をとらえる。その迫力は凄まじい。西岡が左を繰り出すが、空を切る。ドネアの左右のパンチが西岡に当たり始めた。<3回>ドネアの右ストレートが西岡を襲う。ドネアは手数も出ている。角度にも変化がある。西岡もパンチをかえすが、攻めきれない。<4回>終盤、ドネアが連打を見せる。両者、積極的にパンチを出すが決定的な攻撃にはつながらない。<5回>ドネアがジャブ、アッパーの連打。ドネアが主導権を握る展開が続く。最後、西岡の左ストレートが空を切った。<6回>ドネアのアッパーが西岡に重圧をかける。ドネアの右ストレートが西岡の顔面をとらえた。残り1分、ドネアの左アッパーがカウンター気味にヒット。西岡はたまらずダウン。終盤、ドネアの強烈なパンチを、西岡は懸命に耐えた。<7回>ドネアの猛攻が続く。西岡も攻撃をしのぎ、前に出るシーンも見られた。<8回>西岡がボディーを放つが、なかなか当たらない。終盤、西岡の左がドネアの顔面をとらえたが、チャンスにはつながらない。ドネア優勢の状況は変わらない。<9回>立ち上がり、ドネアがスリップダウン。西岡がドネアをロープに追い詰めたが、右ストレートを受けてダウン。立ち上がったがドネアのパンチを受けた。西岡陣営がストップをかけ、TKO負けとなった。