大みそかに行われるボクシングの3大世界戦(東京・大田区総合体育館)の予備検診が29日、東京・後楽園ホール展示場で行われた。

 WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(33=ワタナベ)と挑戦者ブライアン・バスケス(25=コスタリカ)、WBC世界スーパーフライ級王者佐藤洋太(28=協栄)と挑戦者赤穂亮(26=横浜光)、WBA世界スーパーフライ級王者テーパリット・ゴーキャットジム(23=タイ)と挑戦者河野公平(32=ワタナベ)はともに異常なしだった。

 首回り、胸囲ともにアップした内山は「継続してやってきたトレーニングの結果。コンディションもいつも通りで、バッチリな状態」と自信をのぞかせた。同じく首回り、胸囲ともにアップした佐藤は「減量法を変えて体は前よりデカくなった。あさって(31日)やり合うだけ」と決戦へ向け淡々と決意を語った。挑戦者の赤穂も「佐藤という存在がボクを強くしてくれた。負けたくない気持ちは、これまでと同じ」と、こちらも平静を装った。世界戦3度目の挑戦となる河野は「いつになく調子がいい」と三度目の正直を誓った。