WBC世界バンタム級王者の山中慎介(30=帝拳)が14日、4月8日に東京・両国国技館で予定される3度目の防衛戦に備え、5回のスパーリングに臨んだ。

 フィリピン人パートナーを相手に鋭い左ストレートを連発し、山中自らも「いつもの試合前の同じ時期に比べても本当に調子がいい。今は何も不安がない」というほどの好調ぶり。挑戦者の同級1位となる元WBC世界フライ級王者マルコム・ツニャカオ(35=真正)とのV3戦に向け「相手は強い敵。気持ちは引き締めて調整したい」と決意を新たにした。

 またWBC世界スーパーフェザー級王者ガマリエル・ディアス(32=メキシコ)に挑戦する同級13位の三浦隆司(28=帝拳)も4回のスパーリングを順調に消化。帝拳ジムの本田明彦会長も「すごく良くなっている。安定している」と話していた。