<全日本:両国大会>◇27日◇東京・両国国技館◇2563人

 70~80年代の全日本マットで活躍した兄弟タッグ「ザ・ファンクス」が、往年のファンをわかせた。2人の教え子となる渕正信、西村修組と20分1本で激突。兄ドリー・ファンクJr.(72)が、かち上げ式のエルボーを連発すれば、弟テリー・ファンク(69)も負けじとパワフルな逆水平チョップ、鉄拳制裁、DDTなどを繰り出し、観客の声援を味方につけた。渕のパンチで唇から流血し、西村から自らの得意技スピニングトーホールドを仕掛けられたドリーは一気にボルテージをアップ。テリーと合体のラリアット、合体ダブルアームスープレックスを西村に見舞った。

 中盤にはドリーが西村、テリーが渕に対し、同時にスピニングトーホールドを仕掛け、会場を盛り上げた。試合は20分間で決着がつかずにドロー。試合後も大きな歓声を浴びたドリーは「戦っているうちにすごい試合になったな」と満足顔。テリーも「素晴らしい試合になった。でも今度、来日したときは試合はいい。ギブアップだ」とジョークを飛ばして笑わせていた。