ノア社長となる田上明(52)が21日、全日本時代に名タッグコンビだった川田利明(49)に引退試合決定を報告した。同日に東京・世田谷で川田が営む飲食店「麺ジャラスK」に初めて足を運び「引退試合のご報告に来ました」と握手を交わした。12月7日のノア有明コロシアム大会で、かつての付き人となる森嶋猛、杉浦貴、平柳玄藩と組み、天龍源一郎、藤波辰爾、井上雅央、志賀賢太郎組と8人タッグで現役生活に区切りをつける。

 長期休養中の川田から「8人タッグなので、出た時には噴火をしてもらい、休めるところで休んでほしい」と期待を寄せられた田上は苦笑い。「ずっと出ていたらへばって試合にならない。天龍さんよりは動けるように準備します」と真顔で話した。

 全日本プロレス時代、ユニット聖鬼軍で共闘し、世界タッグベルトを一緒に巻いた間柄。田上は「全日本(とノア)で別れた時も世界タッグのベルトはオレらで巻いていた。タッグベルトを巻いた最後のパートナーだから」と信頼は厚い。2人は三沢光晴さんが急逝した09年10月、大阪府立体育会館で開催された三沢追悼興行でタッグを組み、秋山準、KENTA組と対戦したのが最後のタッグ。今回は川田のリング復帰はないが、来場して花束を贈呈する。川田も「昔から応援してくれるお客さんが有明に集まってくれれば、ボク的にはうれしい」と話した。