<WNC-REINA>25日◇フィリピン・イナレススポーツアリーナ◇観衆780人

 女・力道山へ大前進だ!

 朱里(24)が25日、故郷フィリピンでの初大会を大成功で締めくくった。

 同大会は地元テレビ局2局をはじめとした現地メディアが多数詰め掛け、関心の高さを現していた。

 朱里は「フィリピンを背負って立つ」という決意から、フィリピン国旗をあしらった白、赤、青のコスチュームで登場。入場した瞬間、会場のファンは総立ちにて朱里を迎え入れ、割れんばかりの大歓声に包まれた。

 アメリカからフィリピン入りした挑戦者のミア・イムに序盤、反則で苦しめられながらも、グラシアスからのハイキックで破り、CMLL-REINAインターナショナル、WNC女子ディーバ、REINA世界女子王座の防衛に成功した。

 試合後はファンから「プリーズカムバック」の大合唱が起き、誕生日ケーキをプレゼントされるというサプライズも受けた。最後にはフィリピン人の母ルシさんもリングに上がり、朱里を祝福するなど、感動的なフィナーレに。朱里は「フィリピンで防衛できて本当にうれしい。お客さんが温かかったし、ここに戻ってきてくれと言われたことも次への励みになりました。絶対にこのプロジェクトを成功させます」と力強く宣言。地元ファンやメディアのフィーバーぶりは予想をはるかに越えるもので、“女・力道山”が現実のものとなってきた。

 また、同大会をプロデュースしたREINA女子プロレスの玉城杏経代表は「大成功だったと思います。フィリピンに少しでもプロレスを根付かせてよかったです。次回も期待して待っていてください」と合格点を出した。