<プロボクシング:IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ・12回戦>◇23日◇大阪城ホール

 同級13位長谷川穂積(33=真正)の挑戦をTKOで退けた王者キコ・マルティネス(28=スペイン)は、長谷川の闘志をたたえた。

 「予想以上のプライドを感じた。尊敬でき、あこがれさえ感じる選手だった」。2ラウンドでダウンを奪い、主導権を握りながらも「3ラウンドでみぞおちに食ったパンチは効いた。回復に時間がかかった」という。

 勝負を決めた激しいインファイトは長谷川を想定して、3カ月練り込んできたという。「あの戦い方をすれば、私のパワーが勝ると思っていた」と計算通りのゲームプランだったが「それにしてタフ。とても我慢強かった」と最後まで称賛を惜しまなかった。