WBA世界フライ級1位の亀田興毅(21)が海外で2カ月続けて連戦するプランが9日、浮上した。復帰戦は7月5日、メキシコ・パチューカでWBA世界フェザー級王座戦の前座出場が内定。関係者によると、わずか1カ月後の8月上旬にもメキシコか米国で試合を計画しているという。

 この日、東日本ボクシング協会は興毅、大毅(19)の「仮所属(身分預かり)」申請を却下。亀田プロモーションは「協会の方々のご指導を受けながら独立の方向でしかるべき手順を踏んで、進めさせていただきたいと思います」とコメント。早ければ8月にも兄弟だけで練習生は取らない異例の「亀田ファミリージム」を設立するが、それまで国内で試合はできない。その分、試合可能な海外で実戦を積む考えだ。

 3月に約8カ月ぶりとなる再起戦を行った。年内のWBA王者坂田、WBC王者内藤への挑戦に向け、定期的に試合をするつもりだったが、協栄ジムからの離脱問題が長引き、リングから遠ざかった。今後は実戦感覚を取り戻すために、可能な限り試合を消化する。

 この日の東日本協会の理事会で、亀田陣営の新ジム設立の希望に関しては容認された。父史郎氏が3日の非公式会合で「騒動」を謝罪したことで、同協会との関係も修復に向かった。海外で数試合をこなした後、「亀田ジム」所属として国内復帰。年末に坂田か内藤とビッグマッチが理想の流れとなる。