K-1ヘビー級王座の初防衛に成功した京太郎(23=チームドラゴン)が、早くも欧州から出場オファーを受けた。3日のWORLD

 GP横浜大会でGP3度制覇を誇るピーター・アーツ(39=オランダ)を2回KO撃破し、一夜明けた4日、都内のホテルで会見に臨んだ。京太郎が「ミスターK-1」を衝撃のKOで下したインパクトは強烈で、同席したK-1谷川イベントプロデューサー(EP)は「海外から(出場)要望がきた。ドイツからとか、早速、引きがきました」と明かした。

 V1達成で京太郎は10月初旬予定のGP開幕戦(韓国)の出場権を得た。国内では開幕戦までヘビー級興行がないため、京太郎の目は世界、特に欧州参戦へ向いている。「まず海外で練習したい。世界最強はオランダのゴールデングローリージム。できれば行きたい」と強い意欲。谷川EPも「ドイツかルーマニアの大会に出したい。王者だけど格好つけている時ではない。若いから経験を積んだ方がいいから」とバックアップを確約した。

 アーツ戦で右拳の腱(けん)を痛めたが、すぐに練習再開する予定。故障回復次第で5月にも日本人新エースの武者修行が始まる見通しだ。【藤中栄二】