17日にゴングを迎えるダブル世界戦(さいたまコミュニティアリーナ)の計量が16日、都内で行われ、WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(30=ワタナベ)はリミット58・9キロでパス。挑戦者アンヘル・グラナドス(35=ベネズエラ)を迎え撃つ準備は整った。「理想は中盤から終盤にKO。チャンスがあれば倒したい」。調整の順調さを示すような張りのある声で、言い放った。

 王者の風格を漂わせての初防衛戦になる。1月の戴冠後、フランスが拠点の有名ブランド「ハイプミーンズナッシング」から、Tシャツ作成の打診を受けた。元NBAのジョーダン氏やサッカー・元イングランド代表のベッカム、米オバマ大統領のシャツも作った人気ブランド。ジムの練習生が同ブランドの関係者だったため話が進み、日本人スポーツ選手では初のモデルに抜てきされた。「世界の内山になって」という激励の意味も込められている。世界のセレブの仲間入り?

 をした内山は「まだ1回目の防衛戦ですから」と、控えめながらも喜んでいた。

 デザインは、内山の顔の下に、ボクシングのグローブがあしらわれたもの。当日はスタッフが入場の際に着用する。「チーム内山」も、一枚岩の結束で王者を送り出す。【森本隆】