総合格闘家の宇野薫(35=フリー)が、約2年2カ月ぶりのDREAM復帰を決断したことが8日、分かった。今年3月まで約1年間、米総合格闘技UFCに参戦していたが、4月に契約が終了。9月に予定されるDREAM16に出場することを決めた。DREAM参戦が08年7月のライト級GP準決勝の青木真也戦以来となる宇野は「(日本に)戻ってきた、のではなくて挑戦するという気持ちで戦いたい」と、自身の集大成をみせる覚悟を口にした。

 01年2月からUFCに参戦し、日本人中量級の先駆者として活躍してきた。04年からHERO’SやDREAMに参戦していたが「忘れ物がある」とUFCに復帰。昨年6月から3戦を消化したが、2敗1分けと未勝利に終わった。今年3月のチバウ戦で1回TKO負けした時には「悔しさが出てこず、やるかやめるかの葛藤(かっとう)もあった」と引退もよぎった。

 しかし、後輩の他格闘家らの激励を受け「日がたつにつれ、悔しさを思い出した。納得できない自分がいた」(宇野)。10日のDREAM15で復帰を正式表明する予定の宇野は「納得するような新たな挑戦をしたい」と、ハングリー精神をよみがえらせて日本にカムバックする。