【ソウル(韓国)9月30日=藤中栄二】K-1ヘビー級王者の京太郎(24=チームドラゴン)が、救世主になる。2日のWORLD

 GP開幕戦(オリンピック第1体育館)でジェロム・レバンナ(37=フランス)との対戦を控え、同日にソウル入りした。開幕戦にエントリーされた唯一の日本人として「K-1を救うのはボクしかいない」と決意を口にした。

 昨年、日本人エース武蔵が引退した。絶頂期に比べればテレビ視聴率も伸び悩み、今年は優勝候補に挙げられていたボンヤスキーやバダ・ハリが欠場。そんな苦境の中、人気回復のためには日本人の活躍が不可欠。京太郎は「昨年までは自分のことしか考えてなかった。今は日本代表だと思っているし、勝って(12月11日のGP決勝戦がある)日本に戻ってきたい」と責任感を口にした。

 今年4月の初防衛戦で90年代にGPを3度制覇したピーター・アーツをKO撃破した。GP開幕戦の相手はアーツと並んでK-1をけん引してきた伝説の戦士レバンナ。「バスっと顔面にパンチを入れたい。ボクが完ぺきな試合をして、引退の幕引きをしてあげたい」。強豪連破でK-1に、自分自身に、注目を集める意気込みだ。