全日本の武藤敬司(47)が23日、プロレスでは異例の前日計量に臨んだ。24日の神奈川大会(横浜文化体育館)でカズ・ハヤシの持つ世界ジュニア王座に挑むため、通常体重の115キロから約1カ月で同級リミット105キロへの減量に挑戦。横浜市内の道場で行われた計量を103キロで一発パスした。

 2キロアンダーの数字が武藤の意地だった。「どうせリミットいっぱいぐらいだろう」という周囲の冷ややかな目に、「なら103まで落とす」と、自らノルマを2キロ引き上げていた。重圧から解放された武藤は「このノウハウは11月の武藤塾で指導します」と、主宰するトレーニング教室でダイエット伝道師になることを宣言。さらに古巣新日本のジュニア戦線への殴り込みをぶち上げるなど、上機嫌だった。