<プロボクシング:WBC世界フェザー級王座決定戦12回戦>◇26日◇愛知・日本ガイシホール

 前WBC世界バンタム級王者の長谷川穂積(29=真正)が、日本人初の“飛び級”で、2階級制覇の偉業を成し遂げた。体格で上回る不敗の同級1位ファン・カルロス・ブルゴス(22=メキシコ)と真っ向から打ち合いを挑み、左強打を再三打ち込み、3-0の判定で打撃戦を制した。

 強打に自信を見せていたブルゴスだったが、長谷川のスピードに翻弄(ほんろう)された。「長谷川がリング上であれほど速く動くとは」と悔やんだ。長谷川の左で何度も打たれた右目付近が腫れ上がった。「途中から(右目は)完全に見えていなかった」という。プロ26戦目にして初の黒星を喫した22歳の若武者は「素晴らしい偉大なボクサーと戦えて誇りに思う。わたしはまだ若い。ここで立ち止まるわけにはいかない」と再起を誓った。