長谷川穂積(29=真正)が2階級制覇を達成した名場面も壁画になる。兵庫県西脇市にある実家の壁には現在、5つの絵が描かれているが、父大二郎さんはすでに“復活劇”のスペースを確保、製作を依頼している。

 描くのは西脇市在住の画家・久保田裕美さん(28)。08年に同市内で民家のシャッターに絵を描いているとき、たまたま通りかかった大二郎さんから「ウチの壁にも描いて」と頼まれて、WBC世界バンタム級王座を獲得したウィラポン戦、屈辱のモンティエル戦など全作品を手がけてきた。母裕美子さんの絵は9月に製作。大二郎さんがお気に入りの20代のスナップ写真が題材だった。最初はボクシングと言えば漫画「はじめの一歩」を読む程度だったというが、今ではすっかり長谷川ファン。「神戸で2度、世界戦をナマで見させていただきました。次の絵も楽しみです」と話している。