2010年のプロレス大賞選考会が8日、都内で行われ、ノアのGHCヘビー級王者杉浦貴(40)が初のMVPを獲得した。団体関係者からのメールで受賞を知った杉浦は「ぶっちゃけオレだろうなと思ってました(笑い)。ニヤニヤしながら練習してました」と話した。

 今年は故三沢光晴さん、小橋建太と並ぶ年間最多のGHC王座7回防衛に成功。受賞を決定的にした5日の武道館大会(対森嶋)では「絶対に大会を成功させてやるという気持ちがあった」という。実績に加えて団体のエースの責任感ある言動も評価された。

 ノア所属選手のMVPは全日本出身だった07年の三沢さんに続いて2人目だが、ノアでデビューした選手としては初めて。「10年、20年と団体が繁栄していって、自分が一番最初のMVPとして名を残せればうれしい」。今後の目標は、小橋の持つ13連続防衛の記録更新。「防衛記録への欲が出てきた。狙っちゃおうかな」。40歳が次なる大目標を掲げた。【森本隆】