<126大会出場日本人独占インタビュー下>

 【米ラスベガス3日(日本時間4日)=藤中栄二】UFCが新設したフェザー級(65・8キロ以下)に殴り込む小見川道大(35=吉田道場)が大手の米ケーブルテレビ局中継に登場する。5日(日本時間6日)にUFC126大会(米ラスベガス)でのチャド・メンデス(25=米国)戦がスパイクTVで放送されることが決定。3日(同4日)に選手紹介のVTR撮影に参加した。また日刊スポーツの取材に応じ、ライト級で参戦した約3年前のリベンジ、初王座奪取への意欲を示した。

 既に戦闘モードに入っていた。小見川はテレビ中継で使用される選手紹介用のVTR撮影に出席。約30分間、UFCスタッフの要請したシャドーボクシングやポーズをこなした。同スタッフから「良い表情だ」と褒められたが、一層、表情を険しくした。

 小見川

 メンデスと会いました。普通な印象でしたが、試合はやってみないと分からない。今回は自分の格闘技人生の集大成。前回負けているので、リベンジもある。今回は、もう初めてじゃないんで。

 07年9月、08年1月にUFCで当時の最軽量級となるライト級(70・3キロ)で参戦したが2戦2敗。

 小見川

 今さらだけど当時はライトがオレの階級だと思っていた。自分の戦いに迷いもあり、アウェーだった。周りの空気、環境を見過ぎて余計なものを考え過ぎた。今回はUFCをホームにしたい。

 花奈夫人(33)長男波大君(8カ月)が現地入り。セコンドに同じ所属の中村和裕が入る。また吉田秀彦氏も応援に駆けつける。

 小見川

 みんながいるから心強い。格闘技は「こいつの空気だな」と思う選手が「場」をつくる。会場のみんながそう思った選手が勝つ。「こいつの流れだ」と分かる試合をしたい。試合は「試し合い」。すべてを試して戦い合わせた時、お金や名誉がついてくる。

 昨年末、DREAMフェザー級王座を高谷裕之、SRC同級王座を日沖発が奪取した。09年に小見川が勝った2人が日本の2大イベントの王者になった。

 小見川

 勝った相手が王者になるのは、大きな刺激をもらえる。次はオレの順番かな。「オレもやる」という気持ち。今、UFCは世界最高峰でしょう。ここでベルトを取ったら世界統一王者だろうと思うし、それを目指したい。(おわり)