ボクシング前WBA世界スーパーフライ級王者・名城信男(29=六島)が、歓喜のダンスを愛娘に送り届ける。WBC同級王者ロハス(30)に挑む世界戦は今日5日にゴング。4日、大阪・アメリカ村で前日計量が一般公開され、両者ともリミット体重の52・1キロで一発パス。先月12日に長女柚希(ゆずき)ちゃんが誕生した名城は、勝てばサッカーでおなじみの「ゆりかごパフォーマンス」をすると宣言した。

 名城はブログの末尾に「子どもにベルトを見せるまで、あと何日」とカウントダウンを続けてきた。「娘も生まれたし、家族のためにも絶対に勝ちたい。KOで勝つんで応援よろしくお願いします!」。アメリカ村の公開スタジオでの計量を通過後、集まった約300人にKO奪取を約束。所属ジムの枝川孝会長も「ゆりかごの練習しとくわ」と腕まくりした。

 名城は、長女の誕生後は短期賃貸マンションで1人暮らしを続ける。計量後にはいったん自宅に戻り、妻智子さん(29)特製のモチ入りにゅうめんを食べて体力を回復。「娘には『お父ちゃん、頑張ってくるで』と語りかけてきます」と誓った。勝てば3度目の世界王座獲得。国内最多記録で、辰吉丈一郎らに続き史上4人目となる。【大池和幸】